Early Summer Jacket Style

 襟付きシャツやTシャツといった


ラフな格好をすることが多くなるこれからの季節。


でも、たまにはピシッとジャケットを着て、


街に繰り出したくなる時もあろうかと思います。


そんなジャケットを愛するトラッド派の方はもちろん、


そうでない方にも是非お試しいただきたい逸品がこちら。


 

"Euro Vintage Summer Jacket"


初夏に相応しい、ユーロブランドのテーラードジャケット。


それぞれイタリア、イギリス、ドイツ生まれの、個性溢れる三着。


まず始めにご紹介する一着はこちら。


Vintage GIANFRANCO FERRE

Linen 2B Tailored Jacket Made in Italy

Size : 48R , Color : L.Brown Check 

Price : ¥29,800 (Tax in ¥32,780)


イタリアのデザイナーズブランド、


GIANFRANCO FERRE (ジャンフランコ・フェレ)。


ブランド名に自身の名を冠したジャンフランコ・フェレ氏は、


ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)、


ジャンニ・ベルサーチ(Gianni Versace)と共に、


「ミラノの3G」と並び称された、

(※「G」は三者のファーストネームの頭文字)


イタリアファッション界の巨匠。


そんなイタリアを代表する、


ファッションブランドのテーラードジャケット。


 

 


フロント2釦、低めなゴージライン&大ぶりなラペルが配された、


クラシカルな面構え。


ゆるやかに湾曲したバルカポケットに、広めなVゾーンなど


イタリアらしいエレガントな雰囲気を漂わせる一着。


両玉縁ポケットが配されたスッキリとした腰回りも◎。


 


イタリアらしい柔らかい仕立てで、


シェイプ位置低めなところから、適度にシェイプしたウエストラインと


薄めのパッド入り&ナチュラルなショルダーデザイン。


背面裾はノーベント仕様。



しなやかなリネン100%素材が使用された生地は


ところどころネップが生まれていて、表情豊かな風合い。


オレンジやブルー、ライトブラウンなど多色使いの織りも秀逸です。



裏地は背抜き仕様になっておりますので、


汗ばむ夏場でも快適にご着用いただけます。


柔らかく、軽い生地ですので、袖通しが非常に良く、


(Model / 170cm 60kg)


これからの時期、爽やかに着れる一着ですね。


サイズバランスも秀逸です。


 


ミラノの空気を感じさせる色柄、生地使い、パターン。


遊び心のある、実に洒脱な一着ではないでしょうか。


 

僕はこれまで、あまりイタリア物に食指が動かなかったのですが、


こちらは試着しているうちに不思議と体に馴染んでいって、


大変気に入ってしまいました。(笑)


イギリス・アメリカ物ばかり着てきた僕に


イタリア物の良さを気付かせてくれた一着。


欲しい気持ちをグッと堪えながら、


こちらをお求めになるファッショニスタを店頭にてお待ちしております。



続いての一着は、


Vintage Harrods Linen x Terylene 3B Tailored Jacket

Size : 41Reg , Color : Beige

¥29,800 (Tax in ¥32,780)


柔らかい色合いが印象的な、


英国老舗高級百貨店 Harrods(ハロッズ)のテーラードジャケット。


 

 


フロントは3釦、箱形の胸ポケットに、両腰にフラップポケット。


厚めの肩パッド&袖山が盛り上がった構築的なショルダーデザイン、


ウエスト高めな位置からキュッとシェイプしたウエストラインなど


英国らしい重厚感のあるカッティングが目を惹きます。


背面裾はセンターベント仕様。



生地には、タイトな織りとハリ・コシ備えた生地感が特徴的な、


最上級リネンファブリック、「アイリッシュリネン」を使用。


現在流通するアイリッシュリネンは、アイルランドと全く関係のない、


商標としての「アイリッシュリネン」がほとんどなのですが、



こちらのアイリッシュリネンは、


アイルランド産のフラックス(亜麻)栽培を集約した


Moygashel 社製、正真正銘のアイリッシュリネン。


18世紀後半に設立された同社は、


高品質なフラックスはもちろん、高い紡績技術を誇り、


20世紀半ばに至るまで世界中に様々なリネン製品を供給し、


アイリッシュリネンの評価を不動のものとしました。


フラックス栽培は60年代に、フラックス紡績も90年代に消滅したことで、


「本物」のアイリッシュリネンは幻と化したのですが、


こちらの一着はそんな Moygashel 社の


アイリッシュリネンが使用されたヴィンテージ品。


テリレン混紡ではありますが、


歴史的価値の高い、非常に貴重な代物と言えるのではないでしょうか。



裏地は総裏仕様。


総裏は放湿性に乏しい反面、表地のダメージ・型崩れ等を防止し、


ジャケットを長持ちさせますので、


一生モノとして長い付き合いが期待できますね。


 

(Model 173cm 70kg)


重厚な仕立ての一着ですので、


胸板の厚めなカッチリ体型の高野が着ると、


非常にサマになりますね。


肩から背を包み込むような曲線、


タイトにシェイプしたウエストから、


裾にかけてドレープの効いたシルエットが絶妙です。


気品溢れるダンディな佇まいがもう最高。


サイズの合う方、オススメですよ!



最後の一着は、


Vintage VEB Synthetex Lichtentanne Sachs

Seersucker Tailored Jacket

Size : 48 , Color : Blue Stripe

Price : ¥19,800 (Tax in ¥21,780)


ドイツ・ザクセン州リヒテンタネを拠点とした、


 旧東ドイツ国営企業 VEB Synthetex のテーラードジャケット。


 

 


フロントは1釦、3パッチドポケットがついたフロントデザイン。


まるでオープンカラーのようにも見える独特なラペルで、


弧を描くような、柔らかい衿の開きが特徴的な一着。


軽やかなアンコン仕立てで、ボクシーなシルエット、


ピッチ幅広めなストライプ柄も相まってか、


どことなくリゾート感のある、リラックスした雰囲気。



生地は夏の定番生地シアサッカー。


サラリとしたドライな風合いで、


見ているだけで涼を感じさせます。



裏地は、もちろん背抜き。


シアサッカー+背抜きの相乗効果で、通気性が非常に高く、


蒸し暑い夏場でも安心して着用できます。


(Model 174cm 65kg)


テーラードジャケットにも関わらず、堅さを感じさせない絶妙なリラックス感。


 


Barena 然り、こういう肩肘張らずに、


ラフに着れるジャケットって貴重ですよね。


気になる方は是非店頭でお試し下さい。



さてここからは、ご紹介したジャケットを使用し、


それぞれのジャケットの特性にあったスタイリングをご提案。


Styling #1 


Pants: Berwich "Scotch" Cotton x Linen Summer Trousers

ミラノの紳士をイメージした、渋めなジャケパンスタイル。

ジャケットの色味に合わせて、オレンジ・べージュ系を

基調としたスタイリングを組みました。

パンツは Berwich のリネントラウザーを合わせて素材感を統一。

インナーにニットポロ、足元はローファーを合わせて、

抜け感のある、柔らかい雰囲気に仕上げました。


Styling #2 


ナチュラルカラーのパンツを合わせた、

セットアップ風ジャケットスタイル。

パンツはデニムではなく、柔らかい印象のあるカツラギパンツ、

足元はライトな色味のローファーをチョイスし、

さらに、ピンクストライプのシャツを差し色使い。

素材感・デザイン・カラーリングで、軽さを演出しました。


Styling #3 


Shirt : Old Ralph Lauren Striped BD Shirt

Pants : Old Levi's 501 Made in USA

Shoes : J.M. WESTON 180 SIGNATURE LOAFER


(セルジュ・ゲンスブール)


フランスきっての伊達男・セルジュ・ゲンスブール風、


「ジャケット・オン・デニム」スタイル。


ゲンスブールらしく、


ストライプジャケットにカットオフデニムを合わせました。


インナーにはストライプ柄のシャツをイン、


ストライプ・オン・ストライプで、


僕なりのアレンジを効かせてみました。


彼のように大胆にシャツのボタンを外すには、


僕はまだまだ未熟ですが(笑) 、いつかは...。


ご参考までに!



以上、商品&スタイリング紹介でした。


OKUBO