US×UK×Italy Chino Trs (Military & Makers)

 一昨日大久保がラルフのチノショーツをご紹介しましたが、


本日はロングなチノパンで。それも



アメリカ・イギリス・イタリア と三カ国から。


三者三様のチノパンをご紹介したいと思います。


まずは、"チノパン"といったらなこの国。



-US Air Force & Sears "Perma Prest" Chino (Twill) Trousers-


アメリカのミリタリー&ストア系のチノーズ。


チノの起源は19世紀半ばに


イギリス軍が支配下だったインドにおいて、


戦地でも目立たずに着用できるボトムスとして、


泥染めやカレー粉で白のトラウザーズを


染めた事が由来とされているそう。



後述しますが、恐らくそれが後に英軍の名品と呼ばれる


"カーキドリル"になったのではないかと推測しています。



さてそんなチノ生地ですが、


その名が世界的に広まったのは、第一次世界大戦の最中。


アメリカ軍がフィリピン駐在部隊の為に


カーキ色の生地を中国から大量に買い付け、


その際に中国(China)パンツ⇒チノパンツと


名づけられたのがきっかけだったとか。



もちろん諸説あるとは思いますが、


こうして歴史をたどるのも面白いですし、


上記英国と米国のチノで由来の違いがありますので、


国によってチノパンでも違いがあるという事が


これからご紹介する上でご理解頂きやすいと思います。



~70's Vintage US Air Force Cotton Polyester Twill Trousers

Color : Beige , Size : 34×31(実寸33×27Hくらい)

Price : ¥9,800 (Taxin ¥10,780)


こちらは米国空軍の逸品。


70年代に入るとフロントは比翼のフック式になるのがほとんどですが、




こちらはポリ混紡でフロントむき出しボタン、


カムロック(両爪)のジップになりますので、


恐らく60-70年代頃の一本と思われます。


自分が所有しているチノもそうですが、


ツメが破損して勝手にジップが下がってくる個体も少なくない中、


こちらはジップも非常に良いコンディション。


またチノといえば以前、代表の渋谷がこちらのブログで述べた様 に


洗いざらしの皺が入った風合いも魅力的ですが、



こちらはポリ混紡ですので強いシワが出にくく、


摩耗や擦り切れにも強い素材。


なのでキレイ目なアイテムやドレスな雰囲気で、


合わせるのにも もってこいなのかなとも思います。


目立つダメージや汚れも少なく、


Tee : TOUGHER 7.5 oz Heavy Weight Crew Neck


Model : 173cm/73kg


実寸 33×27H のグッドサイズ。


古い米軍チノだとかなりハイウエストのデザインですが、


こちらはへそ下で緩く履ける良いフィット感。


涼しげな柔らかい生地も相まって雰囲気の良い一本です。



続いてもアメリカ物ですが、


70-80's Vintage Sears "Perma-Prest"

Work Trousers Made in USA "Mint Condition"

Color : Beige , Size : - , 実寸31×29

Price : ¥9,800 (Taxin ¥10,780 )


1967年大手百貨店のシアーズが展開した、


プライベートブランド "Perma-Prest"。


87年には稼働停止しているようで、


数年前に日本でライセンスを取得し再稼働したようですが、


こちらは当時のヴィンテージ品。



スタプレ如く洗ってもプレスが取れにくい Perma Prest。


太めなテーパードデザインで、裾はダブル仕様。




70-80'sならではな42TALONジップ。


すごく古い年代ではありませんが、


股下には古いヴィンテージさながらな股下ガゼットが付いた


ヴィンテージ好きには嬉しいディテールも見受けられます。



状態も生地にハリがあり、


フロントウエストバンドには、


恐らく紙タグが付いていたであろうステッチも残っていますので、


ほぼ未使用、使用感のないデッド~ミントな抜群のコンディション。


またサイズも実寸 31×29 くらいで、



Model : 173cm / 73kg


自分だと余裕がないくらいピッタリですが、


お探しの方も多いゴールデンな 31×29。


全方向から映える美シルエット。


上記2アイテム、着用画像ではTシャツと合わせていますが、


シャツと合わせても間違いないんじゃないでしょうか。



さて、柔らかくコシのある米国のチノ生地に対して、



- 40-50's Vintage British Army Khakid Drill Trousers - 


英国ドリル生地はガッシリ堅牢。


また "英国ミリタリー" "カーキドリル" の文字並びだと


クロスベルトタイプのボトムス(グルカパンツ)がメジャーな印象ですが、


通な方なら一目で英国物と分かるこんなデザインもオススメです。


40-50's Vintage British Army Khaki Drill Trousers

Tailor made by "Alkit Cambridge Circus"

Color : Khaki , Size : - , 実寸30×29くらい

Price : ¥29,800 (Taxin ¥32,780)


長めのフロントウエスマンの持ち出し、


サイドはアジャスター仕様となり、


2インタックながらワイドなデザインのコチラ。


英国軍や役所のユニフォームの生産を請け負っていた

実績のある老舗メーカー "alkit" が仕立てた、


当時の上級士官様と思われるテーラーメイド品。


フロントから見てもその太さが分かるかと思いますが、



横から見るとよりお分かりいただけるこの太さ。


ワタリ幅はなんと 37cm ほどもあります。


いやーそれにしても迫力のある太さです(笑)



その迫力あるディテールに目を奪われますが、


マダラに退色したこの風合いの良い生地は、


50年代以前のドリル生地ならではな。


フラップの片ポケもテーラーメイド品らしい


なにげにスペシャルなディテールですね。


見た目は非常にワイドなシルエットですが、


Model : 170cm / 60kg


これも英軍パンツの良いところ。


太いけれども野暮さがなく、


洗練されたシルエットに思うこの逸品。


浅薄で恐縮ですが、


フロントのタックの位置・深さであったり


後面尻グリのパターンなど、


テーラー文化が根深い英国メイドだからこそ


計算されつくしたこの美しいシルエットが出せるのだなと。



続いても似たデザインで、



40-50's Vintage British Army Khaki Drill Trousers

Color : Khaki , Size : - , 実寸33×29H

Price : ¥29,800 (Taxin ¥32,780)


個人的にお気に入りの一本。


長く伸びた持ち出しに迫力のある2インプリーツ、


先程の alkit 同様に極太な太さも魅力的な この逸品。


ステンシルやタグの印字などは見受けられませんが、


 


肉厚ながらもしなやかさを兼ね備えた


後年の個体とはまた異なる質感のカーキドリル生地に


ハンドステッチのボタンホールも 古い年代ならでは。


恐らくこちらもテーラー品でしょうか。




ボタンは全て後年に付け替えられたものになりますが、


いくつか欠損していたり、


割れている事が常なこの手のアイテムのボタン。


マーブルのボタンなのでそこまで風合いも損なわれていないと思いますし、


見えない箇所のボタンは頑丈なのが、第一優先かと(笑)



肝心なシルエットは、



Model : 173cm / 73kg


こちらもズドンと太さを強く感じるワイドシルエット。


W33×L29 のゴールデンなサイズ感で、


股上も37cmほどと非常にハイライズ。


足が短い僕ですとウエスト位置をグッと上げても


やや裾が溜まるシルエットになりますが、


この柔らかくクッションがかかるこの感じ。


とても今気分なシルエットです。



ここまでアメリカのチノパン、


英国のカーキドリルとご紹介しましたが最後は、


Riccardo Metha Made in Italy

1 Tac Pleated front Wide Chino Trousers

Size : 44 , 46 , 48 , Price : ¥18,000 (Tax in ¥19,800)


イタリアのチノパンで締めくくりたいと思います。


コレクションブランド等の OEM を請け負う

イタリア発のトラウザー専業メーカー、"リカルド・メッサ"



実は数年前より休止した同ブランドですが、


自家製デッドストック?として


いくつか再入荷でご用意できた今回のワイドチノ。









持ち出し付き、ヘリンボーンの内張りなどの上品な仕様に加えて、


股上深めのハイウエストでクラシカルな面構えも魅力的な逸品。


ゆったりとしたモモ周りに程良くテーパードの効いた絶妙なバランス。


デザインこそ US Army や オールドラルフのようですが、



柔らかいボリューム感のあるウエストから


裾までの緩いアーチを描くシルエットはリカルドメッサならでは。


太さはありつつも微テーパードの掛かるデザイン。


またそれぞれご用意しているカラーとサイズは、


"Olive"  Wearing Size : 44

Model : 170cm / 60kg (Using Polo : 80's Lacoste)


"Beige" Wearing Size : 46

Model : 173cm / 73kg 



"Black"  Wearing Size : 48

Model : 173cm / 73kg 



上記定番的な3カラー & 44 (W76cm), 46 (W78cm) , 48(W80cm)


の3サイズでご用意しております。


小柄な大久保は 44 のサイズでぴったりジャスト。


ガタイの良い僕は 48でジャストくらいのサイズ感。


同ブランドのシグネチャーモデル的存在ですが、


ブランド再開の目途も立っていないと思いますので、


ある種デッドストックに近しい存在(笑)


気になる方、お好きな方、是非。



さてご紹介したチノパン達。


紐靴にも合うし、ローテクなスニーカーで合わせてもよし、


今時期であればサンダルと合わせたって良い、


いわゆる "足元の合わせを選ばない"パンツですが、



僕はあえてこんなブーツと合わせるのが気分です。


その正体はこちらから。



革靴好きなら誰しもがその存在を羨む、


英国最高峰のレザーシューズメーカー、"John Lobb"


英国王室御用達、数多のエグゼティブをも虜にする


正真正銘 "モノの良さが分かる大人の革靴"なわけですが、



John Lobb "Newlyn" Suede Jodphur Boots

Made in England

Color : Suede Navy , Size : UK 8 1/2 E

Price : ¥180,000 (Taxin ¥198,000)


ローファーであれば Lopez、


ストレートチップは PhilipⅡ、


そしてブーツは この "Newlyn" といったように


ジョンロブの中でもアイコニックなモデルとしても知られるこの逸品。






ブーツメイキングの伝統を継承するこの Newlyn モデルは、


端正なシングルバックルのジョッパーブーツデザイン。


アッパーはスエード仕様となり


軽く柔軟で丈夫なテンシルソールは屈曲性が高く、


タウンユースで履きやすく、歩きやすい仕様。



トップラインからトゥ先までのダイナミックな曲線。


紐のないジョッパーブーツだからこそ


ロングノーズの美しさが顕著に表れています。


John Lobb "Newlyn" Suede Jodphur Boots

Made in England

Color : Parisian Brown , Size : UK 7 E

Price : ¥180,000 (Taxin ¥198,000)







サイズ UK 7 E のこの "パリジャンブラウン"もとても良い。


高級靴メーカーですが、気取ってない面構え。


さりげなく街中で、それもデザートブーツみたいな感覚で、


ガシガシ履けたら 尚良いですね。


老舗メーカーの遊び心ある一足にも思いますので、


気になる方は是非いかがでしょうか。



おすすめが故にブログが長くなってしまいましたが(笑)


気になる方は是非店頭にて。


以上、商品紹介でした!


タカノ