"VENTILE FABRIC" (Barbour , Henri Lloyd , RAF)

 Ventile Fabric と聞くと、


雨を弾く 100% コットンファブリック。


そんな断片的なイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、


そのベンタイル生地の歴史や機能性、結構深いです。(笑)


丁度店頭にベンタイルを使用した逸品がご用意ございますので、


上記概要と併せて商品紹介していきたいと思います。


第二次戦世界大戦時中のイギリス。


大西洋上空を飛ぶパイロットのためにコックピットでの快適さと、


万が一水面に落ちたときの防護性を兼ね備えたウェアとして


開発されたのがベンタイル®ファブリック。


更にさかのぼると 当時のファイヤーマンが使用していた


リネン素材のホースの代替、上位互換として開発されたのが


ベンタイル生地であったとの説も聞いたことがあったり。


どちらも英国ルーツであることは間違いないベンタイル。

from : History - Ventile


エベレストに登頂したレジェンド登山家である


エドモンド・ヒラリー卿もエベレスト登頂の際に


Ventile®ファブリックを使用した衣類を用いていた


と言われていますがそのベンタイルは、


繊細で超極細な超長綿を密度の限界まで打ち込んで、


雨を弾く防水性

風を遮断する防風性

内側からの熱を外に逃がす透湿性


の三要素を実現した


まさに自然素材生地のロールスロイス。


今となっては 日本をはじめとし、


様々な国でベンタイルが作られていますが、

今回ご用意したのはいずれも英国製ベンタイル。


本国製ならではな 滑らかで光沢のある生地感、


濡れると パリッと硬くなり、防水性を発揮する


本家本元の最高峰ファブリック。


昨日大久保がご紹介した Barbour Moleskin も良かったですが


その Moleskin Jacket にも近しいデザイン の

 

3 Crest Vintage Barbour Ventile Jacket Fullset 

Made in England Mint Condition

Color : Olive , Size : 46

Price : ¥178,000 (Taxin ¥195,800)


こちらからご紹介していきたいと思います。


90年代英国製 Barbour の Ventile Jacket。


Barbour の ベンタイル生地アイテムといえば、


Endurance モデルが最もメジャーに思いますが、


こちらは、

  

L or Top : Endurance(参考画像)  / R or Bottom : Ventile Jkt


ハンドウォームポケットが、


フラップ式の斜めポケットに変更された 


"Ventile Jacket"。


それ以外は特に仕様変更ないのですが(笑)

 

良い意味でゴチャゴチャしたデザインが個人的には好み。


ガンダムや仮面ライダーにおいても装飾が多い方がカッコイイ...


というお考えをお持ちの方は僕と同じかと。


4ポケット、腹部にはウエストを絞れるドローコードアリ。


ハンティングウェアとして位置づけされたこちら、


下部のフラップポケット上には


常時ポケットを留めておけるボタンも付いており、


猟銃の弾丸を出し入れしやすいようにしているらしく、

 

後面は猟銃を構えることも考慮し、


肩の可動域を広げれるよう


アクションプリーツが施された仕様に。


そしてここまで写真を御覧頂ければわかるかと思いますが、
 

ノーダメージ、ノー汚れ(笑)


コットン100%素材だけに


摩耗耐性は低いベンタイル生地。


目立つどころか、ほとんど瑕疵のない抜群のコンディションに

 

欠損しがちなチンストラップ & ワイヤー内蔵のフードも付属した、


バッキバキのコンディション。


デッドストックといっても過言ではない状態の良さで、


サイズ表記は 46。


バーバリーのマイナス10する46じゃなくて、本当に 46 のサイズ。


どうせデカいんでしょとお思いの方もいらっしゃると思いますが、

 

 

173cm / 75kg


ガタイの良い僕でこれくらいのサイズ感ですので、


決して大きすぎることのないサイズかと。


感覚的には僕でジャストに思います。


また個人的には、中にニットやらインナージャケットを


差し込んでレイヤードする というより


四の五の考えずにバサッとラフに着るのが好み。(笑)


ですがガタイの良い僕でも


レイヤリングする余裕があるサイズですので、


様々なスタイリングが楽しめそう。


ここまで条件の揃う個体は中々無いと思いますよ。


続いては、

 

80-90's Vintage Henri Lloyd Dubble Layer Ventile

Field Jacket Made in England "Rare Color"

SIZE:L , COLOR : Camel

PRICE :  ¥118,000 ( Tax in ¥129,800)


1963年当時、最先端素材のナイロン生地プロダクトで、


一躍名を轟かせたヘンリーロイド。


当時は軍のサプライヤーとして衣類を供給する


信頼と実績のあるメーカーとしても名高く


レインウェア以外 も様々なプロダクトが存在しています。


そんな Henry Lloyd のベンタイル。


オリーブやネイビー のベンタイルはあっても


このキャメル色のベンタイルは中々無いのでは。

  

 

バブアースタイルの 4ポケットデザインに襟元はボアフリースカラー。


フロント開閉口はジップ&スナップ。


スイスの高級ジップメーカーである 


riri 社のジップが使用されているのも個人的には高ポイント。


内側にはボタンが付いているので、


もともとライニングが付いていたのかも。


ですが シェル・ライニング共にベンタイルのダブルレイヤー仕様。


ライニング付けずにベンタイルの肌触りを味わいたい


そんな考えにご共感頂ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。


 

独特なポケット口の形状や


袖先内側のPVC加工も抜かりない作り込み。


↑の最初の写真では襟を寝かせてボアを見せていますが、

 

173cm / 75kg


シームレスな"一枚袖ラグランスリーブ"コート。


襟を立たせるとよりAラインなシルエットが強調され


形の立体感、シルエットの良さも顕著に感じて頂けると思います。


そこはかとなく スウェーデン軍のM90コートにも


近いようなミリタリーライクな雰囲気もカッコいいですね。

 

もちろん襟を寝かせた雰囲気もカッコイイ。


お好みのスタイルや シチュエーションで着方を変えて、


楽しんでみてはいかがでしょうか。


またこちらのロイドは奇跡的にも

 

80-90's Vintage Henri Lloyd Dubble Layer Ventile

Field Jacket Made in England 

SIZE:L , COLOR : Olive

PRICE :  ¥98,000 ( Tax in ¥107,800)


オリーブカラーの個体もご用意がございます。


同サイズのグッドコンディションな個体。


中々無いと思いますので気になる方はこの機会に是非。


そして最後もスペシャルピース。

 

50's Vintage RAF (Royal Air Force) Air Crew Ventile Parka

Extreme Cold Weather Coat Mint Condition

COLOR : Gray , SIZE : 8

PRICE : ¥450,000 (Taxin¥495,000)


超ド級のヴィンテージ というといい過ぎなような気もしますが、


近年本当に見掛ける機会が少なくなり、


価格の高騰も目まぐるしい Royal Air Force (英国空軍) の


Extreme Cold Weather Ventile Parka。


見た目が半端なく厳ついのですがそれもそのはず。

 

リアルシープスキンボアにリアルコヨーテファーを使用。


ヴィンテージらしいヘビーデュティーな素材使い。


フードも深さがあり、フード縁にはワイヤーが入っていますので、


南極の寒さにさえ耐えれそうな最強の襟元サポート。


防風性も兼ね備えたベンタイル素材に拍車をかけるが如く

 

フロントの開きは互い違いになった比翼仕立て。


+ NZ ジップも付きますので、


十二分な防風性をかなえた逸品ともいえるかと思います。


もちろんライニングもベンタイル生地のダブルレイヤーなのですが、

 

なんとシェルとライニングの間の


インサレーションにウール素材を使用。


ウールで保温性を高め、ベンタイル生地で風を遮る。


質実剛健、スーパーヘビーな作りですが、


フロントを開けば熱がぶぁっと逃げる透湿性も申し分なし。


NZジップのキラキラした状態からも


コンディションの良さが窺い知れると思いますが、
 

ほとんど着用感のないミントなコンディション。


同じ形でグランドクルー用のオリーブカラーもありますが、


それ以上に目にかかる機会が少ない エアクルー用のグレーカラー。


サイズは 8  (6'0" to 6'3" (183~190cm) Breast(Chest) 39 to 42 inch)。


大柄な方向けのサイズ感ではありますが、

 

173cm / 75kg


これだけガバッと着ても


不思議と野暮ったさを感じないのは僕だけではないはず。


なんといっても存在感、半端ないなぁ...


そしてとんでもなく暖かい(笑)


着用画像ではニットを中に着ていますが、


正直真冬で ロンT一枚で 羽織っても問題なさそう。


かなりヘビーでウェイトのあるアイテムですが、


着ると肩に重さがしっかり乗ってくれるので、


重さ+生地の機能性が加わって最高の暖かさを実現しています。


かなりハイプライスなアイテムとなりますが、


50-60年代英軍ミリタリーにおいて


最高峰/マスターピースといっても過言ではない一着。


コレクタブルな側面+最強の真冬アウターとして使える


機能面においても最高クラスな逸品。


究極の浪漫を追い求めるお客様、


条件が合いましたらこの機会に是非いかがでしょうか。


以上、商品紹介でした。


タカノ