CORDUROY (Vintage Corduroy Jkt & Westoveralls)

 


昨日までの陽気とは一転。


ぐっと冷え込んで街中にはコートを着ている方もチラホラ。


"頼むからもう暑くならないでくれ"と願わんばかりですが、


天気予報をみると徐々に寒くなってくれるみたい。


良かった~。洋服好きが歓声をあげるこのシーズン。


今時期に袖を通すと気持ちの良い




秋冬コットン生地の代名詞、コーデュロイ素材。


すっかりお馴染みの生地となりましたが、


元をたどると 18世紀初頭が起源であることは


皆様ご存じでしょうか。



18世紀初頭の国王、ルイ14世に献上品として届いた


コーデュロイ生地を本人がとても気に入り、


庭師の作業着として採用したのが事の始まり。


諸説あるらしいですが、


「Corde du Roi」=王の畝 の意訳がコーデュロイらしいです。




美しい光沢に加えて、


コーデュロイの畝による保温性と吸水性も兼ね備えた生地。


秋冬はニットやウールと合わせるのが醍醐味の一つでもありますね。


そんな気分なコーデュロイ、




気づいたら新品 & ヴィンテージ共に


良いアイテムが揃ってましたので、


おすすめどころをご紹介したいと思います。


まずは


50's Vintage French Work 3B Front Chick Corduroy Jacket

Color : Brown , Size : L くらい

Price : ¥29,800 (Taxin ¥32,780)


こちらのクラシカルな逸品から。


深みのあるダークブラウンが良色な


フレンチヴィンテージのコーデュロイジャケット。


3Bフロントで 2パチポケ & バルカポケット。


肩パッドは入っていますが、



ベントの付かないカジュアルな仕様。


タウンユースで着る上では欠かせないノーベント。


そして個人的には、



この裏地の雰囲気が、


フレンチヴィンテージらしさを体現しているように思います。


先日渋谷がご紹介したウールのカバーオール同様に


サイズタグやブランドタグは付きませんが、


こういった内なる美学も魅力的に感じるフレンチヴィンテージ。


ちょっと話は逸れますが、


コーデュロイの畝の太さを表す単位を Walle (ウェル・ウェール)


といいますが、実は簡単な測り方で、





1インチ(2.54cm) 内に畝が何本あるかで、


そのウェルが決まるらしいのですが、


こちらは測ってみると 6Walle くらい。


当店でご用意している Riccardo Metha 8 Walle Corduroy より


太目な畝であることが分かります。


イメージ的には 上記リカルドメッサや今回ご紹介のジャケットなど、


ハンティングウェア、太いパンツなどには "太畝"。


すっきりしたシルエットの リーバイス 519


サマーコーデュロイなどもあるように


薄手なシャツにも用いられるのが "細畝"。でしょうか。

(認識間違っていたらすみません 笑)




さて話は戻りまして、


カジュアルなコーデュロイウェアと言えど、


サイズ選びが難しいラペルドジャケット。


古いヴィンテージとなればなおさらですが、


173cm / 75kg


こちらは僕でジャストなグッドサイズ。


無駄に手が長い僕だと若干袖は短めですが、


目立つダメージの無いグッドコンディション。


面構えも良しな、お好きな方も多い一枚ではないでしょうか。


Styling...



Knit : John Smedley  "Tarvos" V Neck Sweater

Trs : Old "Lanerossi" Pleated Front Wool Tweed Trousers

Shoes : Edward Green "Lulworth" Butterfly Loafer


80-90's のアルマーニ的なスタイリング。


カットソー上からVネックセーターを挟んでジャケットを羽織る。


紐靴だとカッチリし過ぎるので、


軽快にローファーで合わせてみました。


普遍的にも思いますがシンプルイズベスト理論。


個人的にお気に入りなスタイリングの一つです。



お次もラペルドジャケットですが、




Old Giorgio Armani Double Brest Unconstructed Jacket

Made in Italy

Color : L,Brown , Size : 44

Price : ¥19,800 (Taxin ¥21,780)


こちらはメーカー物。


モードの帝王、ジョルジオアルマーニの最上級ライン


Giorgio Armani made in italy。


ラペル幅が広く、一見カチッとした印象に見えますが、




アイテムタイトルにもあります通り、


肩パッドの付かないアンコン (アンコンストラクテッド) 仕様。


そしてベントなしのカジュアルな背面デザイン。


更にはライトブラウンな品のあるコーデュロイ。


ドレス×カジュアルの良いところをミックスさせた逸品に思います。



またタフな生地と言えどさすがはアルマーニ。


摩擦が起きやすいチェストアップはきちんとハーフラインド。


先日お客様とも "当時の定価が恐ろしいですね" って話をしましたが、


良いアイテムを 比較的お買い求めやすいお値段で手に入れられるのも


ブランドヴィンテージの魅力の一つに感じます。


173cm / 75kg


サイズ表記は 44 と大き目ですが(USサイズ表記?)


これくらい大き目でリラックスしてご着用頂いても


違和感のないアンコンジャケット。むしろ好みです。


先日ご紹介した Barena W Brest Jacketにも近い雰囲気。


ガウンのようにバサッと羽織るのも大いにアリ。


個人買いしたいアイテムのひとつです。




Styling..

Knit : HARLEY OF SCOTLAND "Shaggy Dog" Crew Sweater

Pants : 70's Vintage Lee 200-0341 Bootscut Denim 

Shoes : John Lobb "Newlyn" Jodhpur Boots


ダークトーンなカラーとの相性もよさそうですが、


この陽気だと明るい色味で合わせたくなります。


ジャケット×デニムのコンサバな合わせですが、


個人的には今また気分な合わせ方。


お好みなスタイリングで是非。


フランス、イタリアときて

00's Old Burberry Corduroy Car Coat Made in England

Color : Natural , Size : 50R

Price : ¥29,800 (Taxin ¥32,780)


最後は英国物。


こちらのメーカーはなんでしょう、


という前にチラ見えしてるタグと


裏地からもうお分かりなこのメーカー。



英国のコートメーカーといったらな


Aquascutum と一二を争う Burberry。


2000年代に入ると英国製の個体もめっきり少なくなりますが、


こちらはきちんと本国英国製。


英国資本時代にこんなアイテムを作っていたとは驚きです。


 


個人的には アメリカのワイズガイなノリ(笑)


をも感じさせるデザインに


柔らかい印象のエクリューコーディロイ。


中を開けば、同社のアイコニックなノバチェック。


US的な面構えで 実は英国製バーバリーってのがグッときます。


173cm / 75kg


また白物にありがちな目立つ汚れも無し。


個人的には "秋冬こそ白物を楽しみたい" 性分なので、


エクリューコーデュロイの柔らかさに心ときめきます。


Styling...

Jkt : 80-90's Vintage Lee Denim Jacket

Trs : 80's Vintage Levi's 519 Corduroy Pants

Shoes : 90's Dead Stock Dr Martens 3 Eyelet Derby



色 & 畝違いのコーデュロイ×コーデュロイ。


上下同色だと個人的には気恥ずかしさを感じますが、


色を変えて、畝も変えて。


バーバリー×リーバイスのマリアージュが良い塩梅。


最後は新品、今年の春から楽しみにしていたデリバリーアイテム。



- Westoveralls "811B CORUDORY TJK" - 


今年は特に新品古着問わず、


コーデュロイとニットウェアがかなり豊作。


昨日までかなり暑かったので心配でしたが、


ようやくオンシーズン突入という事で、


この辺の需要も一気に増えそうな予感。


ブラックデニムキャンプカラーシャツに次いで、


Westoveralls よりデリバリーされたのが、


Westoveralls "811B CORUDORY TJK" Made in japan

Color : Blue (Turquoise) , Size : S-type , F-type

Price : ¥38,000 (Taxin ¥41,800)


こちらのコーデュロイジャケット。


以前ご紹介した S H の Trucker Shirts


にも近しいデザインではありますが、


アメリカンヴィンテージに精通している方でしたら


ご存じの方もいらっしゃるかも。



デザインソースは リーバイス ではなく、


通好みな Can't Bust'em (キャントバステム) の


2nd 型トラッカージャケット。


キャントならではな フロントのリベットや


カバーオール(ユーロ)丈くらいの着やすいデザイン。


リーバイスじゃなくてキャントというチョイスが渋いです。


そして色使いも



14ウェールの細畝ターコイズ コーデュロイ。


このターコイズブルーが良い色なんです。


写真でも十分色感が伝わる良色かと思いますが、


是非店頭で御覧頂きたい、素晴らしい発色。


S-type (Mくらい) と F-type (Lくらい) の2サイズで、


ご用意していましたが S-type は店頭出し後に早々完売。


お買い上げ頂いたお客様、ありがとうございました。


残るは F-type ですが、


173cm / 75kg


僕でジャストサイズ。


通常のトラッカージャケットはレイヤードで楽しむより


カット&ニットソーやシャツ上から羽織るがマストに思いますが、


このデザイン & サイズ感であれば、


Inner : Gicipi Made in Italy "LUPO" Crew Neck Cotton Knit Sewn

Cardigan : Harley of Scotland Mohair Cardigan

Pants : Dead Stock British Army All Ranks Barrack Dress Trousers

Shoes : 90's Dead Stock Converse ALL STAR MADE IN U.S.A


こんな感じのレイヤリングでも楽しめそうですね。


全体的に発色の良いアイテムを集めてみましたが、


なんとなくまとまりのあるスタイリングにできたかと思います。


年末にかけて、選ぶ色が慎重になる方も少なくないと思いますが、


今年は明るい色味をメインに選んでみるのも面白いかも。


その他にも店頭では、





お勧めなコーデュロイ豊富にご用意しております。


お探しの方も "とりあえず見に行こうかな"という方も(笑)


ご来店お待ちしております! お近くにお越しの際は是非。


以上商品紹介でした。


タカノ