VTG Barbour 3/4 Coat & Solway Zipper
温かい日差しが届くようになり、
冬から春へ、季節の移り変わりを意識する今日この頃。
季節の変わり目の時期は、服装に頭を悩まされますが、
来る2月から3月にかけての時期に
オススメしたいのが、Barbour。
Barbour=秋冬、というイメージが強いかもしれませんが、
秋が短くなりつつある日本においては、晩冬から早春の時期こそ、
Barbourの季節なんじゃないかと、個人的に思っています。
冬の寒気と春の陽気が入り混じるこれからの時期は、
ライトなニットの上にジャケットを着て、その上からBarbourを羽織る。
このくらいがちょうどいいような気がします。
というわけで今回は、「コート使い」にオススメなBarbourをご紹介。
Barbour愛好(偏愛?)家も唸るであろう逸品をご用意しました。
"Vintage Barbour 3/4 Coat"
知る人ぞ知る名品、3/4 Coat (スリークオーターコート)。
60年代から生産されていた古いモデルにも関わらず、
球数が非常に少ない、稀少モデルです。
Barbourのロングコートと言えば、TRENCHとBURGHLEY。
超ロング丈が特徴的な両モデルは、
一際目立つ存在感が魅力的ではありますが、
その丈の長さゆえに、
「街着として着るのはちょっと難しいな…」と
お感じになられる方もきっとおられるかと思います。
Old 3 Crest Barbour "Classic 3/4 Coat" Made in England
Color : Brown , Size : MEDIUM
Price :¥32,800(Tax in ¥36,080)
膝上丈の3/4 Coat はその点、
街着として使い勝手がとても良い。
それもそのはず。
アウトドアウェアとして、
それぞれ用途のはっきりとしたBarbour各モデルの中にあって、
3/4 Coatはタウンユース向けに開発された、珍しいモデル。
タウンユースモデルなだけに、デザインはいたってシンプル。
フロントは比翼で、両脇にフラップポケットが二つ。
バック中央にはセンターベントと、
一般的なステンカラーコートとほぼ同様のディテール。
襟はチンストラップつきで、
袖付けはセットインスリーブ。
モールスキン地で切り返された見返し、
また、左ポケット・フラップ部分に配されたBarbourネームや、
さらに、裏地に配された色鮮やかなタータンチェック柄は、
オールド期ならではなディテール。
シンプルなデザインですが、
ヘビーウェイトな 8oz オイルドコットンならではな、
このアタリの出た、迫力のある生地の風合いと
雰囲気抜群のフェード感。
オールド期の個体ですが、ヴィンテージ顔負けの経年変化を遂げ、
非常に味わい深い一着に仕上がっています。
(着用モデル 174cm 65kg)
この膝上の丈感が絶妙で、非常に洗練された佇まい。
ファッションに自然に馴染んでくれるところが、
このモデルの最大の魅力かと思います。
オールド期の3/4 Coat、もう一着ご用意しております。
Old 3 Crest Barbour "Classic 3/4 Coat" Made in England
Color : Brown , Size : 実寸Sくらい
Price :¥29,800(Tax in ¥32,780)
サイズタグが切られていますが、
こちらは SMALLサイズ相当の一着。
生地のアタリは抑えられており、比較的表面はキレイです。
一着目よりも色合いは明るめで、
"オイルドコットンの味わい深い表情を楽しむ"
というより少しキレイ目に着たい方に丁度良い一着。
(着用モデル170cm 60kg)
生来僕はチンストラップを見つけると、
留めずにはいられない性分なのですが(笑)、
このモデルに関しては、チンストは留めずに
バサッとラフに着こなしたいですね。
2Crest Vintage Barbour 3/4 Coat Made in England
Color : Olive , Size : 48
Price :¥148,000(Tax in ¥162,800)
3/4コートは、その希少性から
それだけでスペシャル級と言えますが、
こちらは超スペシャル、2クレスト期の一着。
この年代以前の個体は市場に滅多に出回ることがなく、
極めて稀少価値が高いです。
この年代の特徴は、ボタン位置が右側に寄った、
アシメンタリーなフロントデザインと裾広がりなシルエット。
前の2点は通常のボタンタイプですが、
こちらはスナップ式ボタンタイプとなっています。
現代のデザイナーズブランドにも通ずるような、
前衛的な雰囲気さえ感じる一着です。
バックはノーベントで、非常にソリッドな印象を受けます。
オールド期のものはセンターベントが入りますが、
ベントの有無でも受ける印象がガラッと変わりますね。
チンストラップ付きの襟、
セットインスリーブ等のディテールは、
後年のものと変わりありません。
裏地は、生地感からしてナイロン生地。
おそらく前所有者の手によるものだと思われますが、
ポケットスレーキはコットンストライプ地で補強されています。
(着用モデル 174cm 65kg)
サイズ表記は48と、とても大きめに聞こえますが、
スタッフ佐藤でも着こなせるサイズ感。
ビッグサイズである分、よりAラインのシルエットを楽しめますね。
バサッとシルエットを見せる着方もいいですが、
前を留めて、アシメンタリーなフロントを見せる着こなしも粋ですね。
このように様々な着こなしを楽しむことができ、
ファッションとして奥行きの深い一着かと思います。
さて、次にご紹介するのは、僕が最も愛するこのモデル。
"Vintage Barbour Solway Zipper"
1960年登場、
Barbour社がロイヤルワラントを授与される道を拓いた、
名品中の名品 "Solway Zipper"。
今回は、ヴィンテージらしい「味」の溢れ出た、
雰囲気抜群の2着を厳選しました。
1 Crest Vintage Barbour Solway Zipper with Hood Made in England
Color : Brown , Size : 38
Price :¥128,000(Tax in ¥140,800)
こちらは稀少な1クレスト期の個体。
Barbourのあらゆるモデルの「原型」と言われる Solway Zipper、
その有するディテールは大変興味深く、
フロントは左胸と両脇に計3つのフラップポケット、
比翼式ボタン留め&ジッパーの二重構造。
腰回りにはベルトが配されます。
AERO社のリングジッパーや
Barbour刻印のない、
樹脂加工されたスナップボタンなどは
古い年代のBarbourならではディテール。
堅牢な8ozオイルドコットンの重厚感、
左胸ポケット&ウエストベルトを備え、
かつハーフ丈という唯一無二のデザインにより、
圧倒的な雰囲気を放っています。
貴重なフード付き。
ライ二ングには、ブランドを象徴するタータンチェック。
(着用モデル 170cm 60kg)
中に厚手のニットを着た僕で、タイトめのジャストサイズ。
コンパクトに着たい方にオススメのサイズ感です。
この経年による生地の風合い、迫力のあるアタリは
古い年代の個体にしか出せない「味」ですね。
抜群の雰囲気です。
3 Crest Vintage Barbour "Solway Zipper" Made in England
Color : Brown , Size : 44
Price :¥48,000(Tax in ¥52,800)
時代は下り、こちらは3クレスト期の個体ですが、
絶妙な経年変化を遂げた、雰囲気抜群の一着で、
生地のアタリの出方、フェード感が秀逸で
先にご紹介した1クレスト期の個体にも引けをとらない凄まじい迫力。
「年代問わず、"味"のある一着が欲しい」
そんな方にオススメの一着。
(着用モデル 170cm 60kg)
ジャストサイズで着ても、
たっぷりとしたサイズで着てもカッコいいのが、Solway Zipper。
なんと凛々しい佇まいでしょう…。
ギュッとベルトで生地を締め上げることで生まれる、
この背中の膨らみとドレープ感。
立体感のあるシルエットがもう最高です。
いまヴィンテージバブアーの購入を検討中の方には、
是非とも、このSolway Zipperも選択肢に加えていただきたいです!
実際に袖をお通しになり、その魅力をご体感いただければと思います。
最後にスタイリング紹介です。
Jacket: Old Missoni for "Mario’sWool Plaid 2B Jacket
Knit : William Lockie 100% Cashmere Sweater
Accesary : Tootal Rayon Scarf
3/4 Coat x テーラードジャケット x カシミアニット。
シャツ&タイでビシッと決めるよりも、
丸首のニットの上に、ゆるっとジャケットを羽織る、
この脱力感が今の気分。
軽くて、保温性に優れるカシミアニットは今時期の即戦力ですね。
春らしい、淡いブルーの色合いが◎。
jacket : 60's Vintage Levi's "BIG-E" 70505
Knit : Gicipi "TIGLE" Turtle Neck Cotton Knit Swen
ソルウェイ x Gジャン x コットンニット。
まだまだ厳しい寒さが続きますので、
首元まで暖めてくれるタートルネックがオススメ。
デニムジャケットは、濃紺よりも程よく色落ちしたもののほうが、
このソルウェイの雰囲気に合いそうです。
以上、商品紹介でした。
OKUBO