Vintage British Work Wear

 先週、フレンチのワークウェア をご紹介しましたが、


改めて、ワークウェアっていいなぁと思います。


ワークウェアの面白いところは、


国よって特徴が様々であること。


フランスのワークウェアは、


どこかアンニュイな雰囲気が特徴的ですが、


英国のワークウェアは、その質実剛健さにおいて、


特性があるように感じます。


"Vintage British Work Wear"

堅実な作り、その力強さは

アメリカのワークウェアにも通ずるところですが、

ブリティッシュワークの力強さは、

米国らしい “鉄石のような頑強さ" ではなく、

"竹のようなしなやかさ"として僕はイメージしています。

そんな肩肘張らない、素朴な雰囲気が

魅力的に感じるブリティッシュワークウェア、

オススメしたい逸品が揃っておりますので、

順を追ってご紹介してまいります。

まずはこちらの一着から。

 

60-70's Vintage British Army Khaki Drill Work Coat

Size : 2 , Color : Khaki

Price : ¥19,800 (Tax in ¥21,780)


こちらは 60~70年代の英国陸軍支給のワークコート。


サンドカラーともいうべき、


アーミーらしいカーキカラーを纏った一着。


 


生地は、ブリティッシュワークよろしくな、


カーキドリル生地を使用。


しっかりと目の詰まった生地で、


この年代らしい、柔らかくしなやかな風合いです。


「カーキドリル」は、生地の名称であると同時に、


砂漠・熱帯地帯での作戦用に開発された、


英国軍のミリタリーウェアを総称する軍事用語でもあり、


実はミリタリーと深い関係にあります。


 


こちらは軍支給のコートとなりますが、


作戦用ではなく、作業用のワークウェア。


3パッチドポケットに、スルーポケット、


 


フロントボタンはチェンジポケットと、


古いブリティッシュワークらしいディテールが詰まった、


貴重な一着です。



ブリティッシュワークウェアの魅力は、


そのディテールのみならず、


(着用モデル 170cm 60kg)


そのカタチの良さにもあると思います。


肩馴染みの良い袖のカッティングや


体に沿ったキレイなシルエットラインに


テーラード文化を脈々と受け継いできた、


英国の国柄が色濃く反映されているように感じます。



比較的薄手の生地で、


非常に軽い着心地ですので、


春らしく暖かくなってきた今時期に


ピッタリな一着かと思います。



さて、カーキドリルと一口に言っても、


年代やメーカーなどによって、その色合いは様々で、


ご紹介した、サンドカラーの他に、


 

60's Vintage "WESCOT" Khaki Drill Work Coat

Size : 38 , Color : Khaki

Price : ¥19,800 (Tax in ¥21,780)


このような黄土色に似た、明るめなカーキ色も。


60年代の一着となるこちらは、


英国のワークウェアブランド、"WESCOT"のワークコート。


WESCOTは 50年代当時それまで確立されていなかった、


デニムウェアのイギリス生産に先鞭をつけ、


ブリティッシュジーンズの礎を築いたことで知られています。


1952年創業以来、堅実なワークウェアを世に送り出しますが、


70~80年代に惜しくも閉業。


ヴィンテージ界隈、そして英国内においても評価の高い、


ワークウェアブランドのひとつです。


 


ブリティッシュワークらしく、フロントディテールは


3パッチドポケット、スルーポケット、チェンジボタン。



ガシッと堅牢な、厚みのあるカーキドリル生地が使用された一着で、


程よく着込まれ、生地に馴染みが出ており、


古いカーキドリル特有のしなやかな風合いが抜群。


なんともヴィンテージらしい、味わい深い雰囲気が魅力的です。


 


目を見張るのは、このペンキ痕。


狙ってやったはずもないでしょうが、


まるでデザインのようにも見えてくる、絶妙な跳ね方で、


やりすぎず、主張しすぎずな、


いいところを突いた仕上がりかと思います。


 

(着用モデル 170㎝ 60kg)


実際に着用してみると、ペンキ痕の映え方が抜群ですね。


このアーティスティックな雰囲気、最高です。



年代を経たワークウェアだけに汚れやダメージは避けられず、


 


袖先にパックリと大きな破れがございましたが、


着用に支障が出ない程度に


当店スタッフがハンドリペアを施しました。


全体的な使用感やペンキ痕、リペア跡など含めて、


ヴィンテージワークウェアらしい雰囲気抜群の一着かと思いますので、


ご興味ある方は是非店頭でご覧ください。



続いてご紹介するのは、


60-70's Vintage British Rail Blue Drill Work Coat

Size : 19 , Color : Dark Navy

Price : ¥19,800 (Tax in ¥21,780)


ブルードリル生地が使用された、60~70年代のワークコート。


ブルードリルといえば、GPO(ロンドン中央郵便局)や


British Railway(イギリス国鉄)のワークウェアによく用いられ、


カーキドリルとともに、英国のワークウェアを代表するファブリック。



こちらは、British Rail (1969年にBritish Railwaysから改称)の一着。


このアイコニックな「ダブルアロー」のロゴで非常に有名ですね。



左胸のパッチポケットは省略され、


両脇にパッチポケット&スルーポケットがつくのみの、


シンプルなフロントディテールですが、



襟型はホリゾンタルカラーとなっており、


スマートさを感じさせる面構え。


(着用モデル 170cm 60kg)


トップボタンを外して、首元を寛がせたときの


襟の開き具合が絶妙ですね。


生地は薄手のため、サラッと軽やかな着心地で、


スプリングコートとして使いやすい一着かと思います。


状態はミントコンディションですので、


状態重視でお探しの方にオススメです。



ここまで、ワークコートのご紹介でしたが、


ジャケットタイプもご用意しております。


50's Vintage Dead Stock Royal Navy Working Dress Blouse

Size : 7 , Color : Navy Blue

Price : ¥39,800 T(ax in ¥43,780)


短丈シルエットが特徴的な、


英国海軍のワーキングドレスブラウス。


50年代のヴィンテージで、紙タグ付きのデッドストックです。



生地は、厚みのあるブルードリル。


古い年代物らしく、柔らかく、しなやかな風合い。


経年変化が非常に楽しみです。


 


「Working Dress」というその名の通り、


ドレス兼用のワークウェアとなるこちらの一着。


ワークウェアらしく両胸にフラップポケットが付く一方、


 


ドレスらしく、背面裾にギャザーが用いられたりと


ドレスとワークのディテールが巧みに取り込まれた、


デザイン性に富んだ逸品です。



秀逸なのは、デザインだけではなく、


 

(着用モデル 170cm 60kg)


このカタチの良さ。


美しく、勇ましいシルエットは


Working Dress Blouseの名を冠する


このジャケットの最大の魅力に感じます。


サイズの合う方は、是非この機会に。



ご紹介のWDBですが、


USEDコンディションでも一枚ご用意しております。


40-50's Vintage Royal Navy Working Dress Blouse

Size : 実寸Mくらい , Color : Faded Blue

Price : ¥39,800 (ax in ¥43,780)


経年によってフェードしたブルードリルの色感、


モチっとした、馴染みの出た生地の風合いが抜群の一着。


 


各所のパッカリングの雰囲気も良く、


ヴィンテージらしい迫力があります。


 


生地感からして、一着目よりもやや古そうな印象を受けます。


ギャザーもより細かく、非常に迫力のあるバックスタイル。


(着用モデル 170cm 60kg)


一着目よりもやや着丈長めで、


収まりのよいサイズバランス。


背面の丸みのある立体的なシルエットが秀逸です。



所々に汚れ、生地のアタリなどがございますが、


ヴィンテージワークウェアらしい味わいの


絶妙なスパイスとなっているかと思いますので、


ご共感いただける方は是非店頭でお試しくださいませ。



最後にスタイリングをご紹介して、


締めとさせていただきます。


Jacket : Vintage DAKS Double Brest Blazer (現在SOLD)

Shirts : Vintage British Collarless Shirts

Pants : Old Euro Levi's Black Denim Pants

Shoes : Edward Green "Cadogan" Semi Brogue 


ドレス x ワークのミックススタイル。


ドレッシーなジャケットスタイルの「外し」として


ワークコートを使うのもいいのではないでしょうか。


対照的ともいえるドレスとワークですが、


スタイリングの相性は想像以上に良いですよ!


ご参考までに。



以上、商品紹介でした。


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